ゴ●ブリエピソード

Gエピソードは多々あるけど、そのうちの一つ。

19歳専門学生の夏。父と二人で住んでいた。

マンション6階の1K。ユニットバス16平米。

部屋はベッド、棚、テレビを置いたら歩くスペースはほぼ無いとにかく激狭だった。

2段ベッドの上が父、下が私だった。

夜に寝かかった父にビールを頭からかけられたこともあった。

父が数日間出張でいなかった日のある晩、私は寝付けなかった。

布団の中でケータイをいじりながら朝4時頃にようやく眠気がきてウトウトしていた。

意識が遠くなる中、何やら枕にボトッと落ちた感触があった。

一瞬無視して寝ようと思ったが、少し嫌な予感がした。

起き上がり目をやるとそこにはなんと、アイツがいた。

「エ?」

時が止まり、全身に悪寒が走る。

薄暗い部屋の中、枕に乗っている黒い物体。ヤツは大きかった。

どうしよう・・・怖い!!!!!!あたい無理!!!ヤバイイヨコレ。

ケータイを持ったままの震える手で父に数回電話をしたが出ない。

殺虫剤が家にあるのか無いのかすらわからない。あっても布団にはかけられない。

数秒から十数秒だったが永遠に感じた。

現実から別世界へワープしたかったが、向き合うことにした。

私は意を決し、近くにあった雑誌を手にし、

これを命中させるしかないと覚悟を決めた。

集中した。枕の上の漆黒に。この上ない程に感覚を研ぎ澄ませた。

大きく振りかぶり、丸めた雑誌を力一杯叩きつけた。

外した。

ぴょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!

枕を叩いた反動でソレは高く跳ね上がる。

そこから私は記憶が無く、気づくとシャワーを浴びていた。

恐る恐る部屋へ戻ると荒れ果てた部屋。そして「アレ」はいなくなっていた。

2段ベッドの上へのぼり、縮みながらバイト先(カラオケ屋)の先輩へ電話をした。

今から来て店で寝れば?と言われたがそれは嫌だった。

第一バイト先にもおもちゃみたいにでかいのがいるし。

そこから3日間は私は家出をし、父の帰宅を待った。

2日後に父は帰宅し、家中を探してもらったがアレはもう姿を現す事はなかった。

壁も床も全部掃除したから帰っておいでと言われ帰った。

しばらく家にいるのが怖かった。

マンションの6階でも全然安心できないという事を身をもって知った夏の出来事。

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